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教えて921さん!

オブジェクトにデータを投入してみよう!

こんにちは、Nambuです。今回はデータインポートウィザードデータローダについて説明したいと思います。これらは沢山のデータを扱うのに便利なツールとなっています。

データインポートウィザードとは

初めにデータインポートウィザードの説明から始めたいと思います。この機能は名前の通りデータをインサート、アップデート、アップサートをすることができます。1度に扱えるデータの最大件数は5万件となっていて、取引先、取引先責任者、リードなどの標準オブジェクトとカスタムオブジェクトのデータを扱うことができます。商談や商品などのオブジェクトを取り扱うことはできませんが、代わりに取引先と取引先責任者を一緒に登録することができます。
また、データインポートウィザードでは重複データの登録を避けることや、ワークフロールールやプロセスを適用するかどうか選ぶことができます。
また、インポートを行うときに取引先責任者以外では実行ユーザのページレイアウトに表示されていない項目に関してはインポートできません。

データインポートウィザードの使い方

データインポートウィザードはSalesforceの設定から使用することができます。まず、「設定」に「データインポートウィザード」と入力してクリックします。 クリックするとデータインポートウィザードの画面に移動するので少し下にスクロールして緑色の「ウィザードを起動する」をクリックします。 するとStep1のデータの選択に移動するので、左から順に設定していきます。まずどのオブジェクトに対して行うかを選択します。 次にデータのインサートなのか、アップデートなのか、アップサートなのかを選びます。また、ここで一致条件やワークフロールールを判断するか否かを選びます。 最後に取り込むデータのCSVファイルをアップします。また、アップが終わったらファイルの文字コードと区切り文字を指定します。 データの選択が終わるとStep2の項目の対応付けです。あらかじめ用意しておくCSVファイルのヘッダーをオブジェクトでの項目名とあわせておくと自動で対応付けを行ってくれます。そうでないものに関しては手動で対応付けを行います。 対応付けが終わったらStep3のインポートです。ここでは今までの設定内容を確認して「インポートを開始」ボタンをクリックするだけです。 インポートを開始ボタンをクリックするとポップアップでおめでとうと出てきます。これでデータがしっかりとしていればレコードが更新され、もし用意したデータが不十分であればインサートやアップデートに失敗してしまいます。

データローダとは

次にデータローダについてです。データローダではデータのインサートとアップデート、アップサートの他にエクスポートとデリートを行うことができます。データローダではデータインポートウィザードと違い500万件のデータまで一度に操作することができます。また、データインポートウィザードで対応していない商談や商品などのオブジェクトも利用することができます。さらに、データローダでは項目のマッピングを保存することや、Windows版ではコマンドラインで動くためバッチに設定することもできます。ただし、データインポートウィザードで出来た重複を避けるか否かの設定や、ワークフロールールやプロセスを適用するかどうかを選ぶことはできません。二つの一番大きな違いとしてデータインポートウィザードはSalesforce上だけで操作することができますが、データローダはあらかじめ自分の端末にインストールしないと使うことができません。
データインポートウィザードとデータローダを使うのに必要な権限は以下のページから確認することができます。

help.salesforce.com

データローダの使い方

データローダを使うにはまずインストールから始めなければいけません。「設定」に「データローダ」と入力してクリックするとWindows版とMac版それぞれのダウンロードとインストール手順のリンクが表示されるのでそれを参考に行います。また、データローダの実行にはZulu OpenJDKが必要なので、もし入っていない場合はメッセージでZulu OpenJDK をダウンロードしてインストールするように求められます。 無事にダウンロードができたらフォルダの中からデータローダを起動します。起動後には行いたい作業のボタンをクリックして次に進みます。 すると起動後すぐの場合はStep1としてログインを求められるのでSalesforceのユーザー名とパスワード、URLを入れます。URLはログイン先が本番環境かSandBoxかによって変わるので注意が必要です。
正しいユーザー名とパスワードを入力しているのにログインできない場合、「ユーザ」の「プロファイル」で「API の有効化」にチェックが付いているか確認します。また、パスワードの後ろにセキュリティートークを付与してログインを試します。 ログインができた場合や既にログインしていた場合はStep2に進みます。ここではどのオブジェクトを対象にするかを選びます。一覧で見当たらない場合は「Show all Salesforce objects」にチェックを入れます。また、エクスポート以外を選んでいた場合はここでデータのCSVファイルをアップします。 エクスポート以外を選んでいる場合はStep3でマッピングを行います。「Create or Edit a Map」からドラッグアンドドロップで対応付けを行います。また、CSVファイルのヘッダーをオブジェクトでの項目名とあわせておくと「Auto-Match Fields to columns」ボタンにて自動で対応付けできます。 エクスポート以外の場合は最後のStep4でログファイルが作成される場所を入力してFinishを押せば実行されます。成功したデータはsuccessのログファイルに、失敗したデータはエラー理由と共にerrorのログファイルに記録されるのでそこで確認や修正ができます。 エクスポートを選んだときは途中のステップでやることが少し変わります。
Step2ではデータを取ってきたいオブジェクトを選んで、そのファイルの名前と保存場所を入力します。 Step3では取ってきたい項目と条件を入力してFinishを押すことで、エクスポートができます。

今回はこのくらいで、また会いましょう!