S.B.S. Salesforce技術ブログ

教えて921さん!

World Tour Tokyoについて

こんにちは。

2023年11月28日(火)-29日(水)に、Salesforce主催のイベントであるWorld Tour Tokyoが開催されました。

二日目の方に現地参加したので、そこで得られた情報についてお伝えしたいと思います!

概要

本イベントは、Salesforceの新製品やパートナー企業の導入事例などを講演形式で紹介するものです。

東京にて対面で開催されたほかオンラインでの配信も行われた大規模なものでした。(景品がもらえるくじ引きなどもやっていました)

「データ + AI + CRM + 信頼でこれからの時代をリードする企業へ」というテーマからもわかるようにAIによる革新的なサービスの紹介が目白押しで、とても見切れない量の講演が行われておりました。

ここでは、主要なものを中心にお伝えします!

Data Cloud

Data Cloudは顧客情報をリアルタイムで管理する新しいプラットフォームで、大きく分けてデータ収集・データ統合・データ活用の三つを行うことが可能です。

データ収集

Salesforceをはじめ、グーグルクラウド、モバイルアプリケーションなどあらゆる場所から横断的にデータを収集します。
また、複数の組織を1つのData Cloudで管理したり、組織ごとに別のData Cloudを用意することができます。

データ統合

外部から取り込んだ顧客情報をルールベースで統合します。
例えば、ウェブサイトの閲覧データと紐づけて「5回以上閲覧している場合は期待値の高い顧客」として分類したり、「名前とメールアドレスが一致している場合は同一人物としてデータを統合する」といったことが可能です。

データ活用

生涯価値、購買意欲、関心度などを数値化し、行動を予測します。


Data Cloudに関する上記の内容は以下の動画でも簡単に説明されているため、ぜひご覧ください。 youtu.be

そのほか、SalesforceのヘルプページやTrailheadでもData Cloudについて知ることができます。併せてご確認ください。 www.salesforce.com

help.salesforce.com

また、日本では2023年12月19日以降Service Cloud・Sales CloudのEnterprise EditionまたはUnlimited EditionでData Cloudプロビジョニングが無償にて使用可能となっています(Sandbox環境では利用できません)。
詳細は以下のリンク先でご確認ください。
help.salesforce.com

なお、AppExchangeでData Cloudの機能拡張も可能です。 appexchange.salesforce.com

Einstein Copilot(近日リリース予定 2024年春?)

Einstein CopilotはSalesforceのすべてのアプリケーションに組み込まれている対話型AIアシスタントです。

自然言語で指示や質問を送ると、Data Cloudから取得したデータをもとに回答を出してくれるほか、商談に関して今後の推奨される行動を提示する等の優れた能力を持っています。

また、Einstein Copilot Studioを用いることで特定のセールス・サービス等の業務に特化したEinstein Copilotを構築してカスタマイズすることが可能です。chatGPTでいうところのGPTsといったところでしょうか。

Einstein Copilot Studioでは以下の要素で構成されています。

・Prompt Builder
プロンプトビルダーはユーザーのワークフローに生成AIエクスペリエンスを組み込んだものです。
「誰々に送るイベント招待メールを考えて」というプロンプトをもとにメールテンプレートを自動生成したり、「ケースの問題を要約して」というプロンプトをもとに項目を自動生成したりすることが可能です。
また、プロンプトを実行したらどうなるかテストできるプレイグラウンドもあるため、安全に使用できます。

www.salesforce.com

trailhead.salesforce.com

・Skills Builder
スキルとは、ケースの更新や受注処理など、Copilotが実行できる基本的なジョブです。
Skills Builderを用いることで、特定のタスク(スキル)を実行できるカスタムアクションを作成できます。

・Model Builder
AmazonやOpen Aiとの連携を通して、好きな予測AIおよび生成パートナーAIモデルを選択(Bring Your Own Model:モデル持ち込み)してSalesforceに統合することで、Data Cloud内のデータを用いてモデルをトレーニングできます。

なお、AIが顧客情報を扱うのは危険に感じられますが、Salesforce Platformに設けられているEinstein Trust Layerによって機密情報が自動的に保護されているため、安全に有用な情報を獲得することができます。

↓Einstein Trust Layerのヘルプページ www.salesforce.com

↓2023年9月時点でのEinstein Copilotに関するニュースリリース www.salesforce.com www.salesforce.com

↓Einsteinに関する最新情報 www.salesforce.com

まとめ

いかがでしたか? 詳しくは、Trailheadの期間限定Trailmixでもご確認ください! 2024年1月12日までに完了するとバッジがもらえるため、早めに見ておきましょう。 trailhead.salesforce.com