こんにちは、Nambuです。今回はSalesforce の核ともいえるオブジェクトの概要について説明したいと思います!
オブジェクトとは
オブジェクトは英語で物、物体、目標などの意味があり、IT用語ではよく「コンピュータ上で操作や処理の対象となる何らかの実体」のことを指して使われます。
では、Salesforceにおけるオブジェクトとは何でしょうか。ズバリデータの集合体です!Salesforce でよく扱われる商品や商談、取引先などのデータは、それぞれに合わせたオブジェクトの中に記録されていきます。オブジェクトはデータベースでいうところのテーブルです。
オブジェクトの種類
Salesforceで扱われるオブジェクトには標準オブジェクト、カスタムオブジェクト、外部オブジェクト、プラットフォームイベント、BigObjects があります。中でも一般的によく使われるのは標準オブジェクトとカスタムオブジェクトなので、今回はこの2つについて説明したいと思います。
標準オブジェクト
標準オブジェクトは自分で作るのではなくSalesforceによって初めから用意されているオブジェクトです。主要な標準オブジェクトとして、取引先、取引先責任者、商談、レポート、ダッシュボードなどがあります。標準オブジェクトには初めから標準項目というものが用意されており、そのまま使うことも自分たちで項目を追加してカスタムして使うことも出来ます。これらの詳しい役割や繋がりは、また別の機会で説明したいと思います。また、標準オブジェクトはこれだけではなくたくさん存在するので、気になった場合にはSalesforceの開発者ガイド(Salesforce Developers)を確認することで標準オブジェクト一覧を見ることができます。
カスタムオブジェクト
カスタムオブジェクトはユーザが独自にカスタマイズして作成することができるオブジェクトです。自由に作成できる分必要となる項目を考えて追加しなければいけません。その会社ならではの情報を保存する場合や標準オブジェクトだけでは上手く実現できない場合などにカスタムオブジェクト作ります。
標準オブジェクトとカスタムオブジェクトの見分けは、オブジェクトマネージャーを開いたときに種別の部分に標準オブジェクトかカスタムオブジェクトか書かれているので簡単につくと思います。また、オブジェクトのAPI名の後ろに__cが付いているかどうかでも判別可能です。
カスタムオブジェクトの作成方法
カスタムオブジェクトを作成するときはギアアイコンの設定からオブジェクトマネージャを開き、右上にある新規をクリックしてカスタムオブジェクトを選びます。
カスタムオブジェクトをクリックすると以下のような新規作成画面が出てくるので表示ラベル名、API名を入力します。
また、作成するカスタムオブジェクトのName項目となるレコード名を設定します。レコード名はテキストと自動採番からデータ型を選ぶこともでき、自動採番を選んだときは形式や開始番号も指定できます。また、他の機能で作成したオブジェクトを利用したいときは追加の機能の所にあるそれぞれのチェックボックスをオンにします。「レポートを許可」をオンにすると標準レポートが生成されるようになります。「活動を許可」をオンにするとページレイアウトに自動的で活動の関連リストが表示されます。「項目履歴管理」をオンにするとデータの変更履歴を追うことができます。「Chatter グループ内で許可」をオンにするとChatterグループにレコードを追加できるようになります。そして、保存をクリックすればカスタムオブジェクトの作成は終了です。
次回はそれぞれの標準オブジェクトの役割や繋がりに触れようと思います。
今回はこの辺りで、また会いましょう!